君津市民ふれあい祭りで印象に残った出来事のつぶやき

 第19回君津市民ふれあい祭り実行委員長
                             井 上 昭 彦 氏  (新日鐵住金君津製鐵所所長)
                                                              H26.8.17

 *あくまでも、個人的に思われたことであり、新日鐵住金君津製鐵所の所員にむけてつぶやいたことです。
 

その1:少年スポーツ大会表彰式
 当社主催の少年野球大会の優勝チームを表彰した時のことです。
 代表者のみ壇上で表彰する予定でしたが、司会者の計らいで全員壇上へとなりました。子供たちにとっては想定外の出来事で、みんな少しはにかみながら壇上に登ってきました。その時、リーダー格の子が誰に言われるでもなく、全員をきちんと2列横隊に整列させました。
 賞状、優勝杯、優勝旗を渡し終わると、「左向け左。 礼!」の号令。全員が大きな声で「ありがとうございました!」と言いながら一糸乱れぬお辞儀。これには感心しました。指導者の方が、野球のみではなく、人格教育をきちんとされていることが見て取れました。
 素晴らしい指導者のもとで鍛えてもらっている子供たちは、これからの人生で出会う多くの仲間たちの模範となる、立派な青年に成長していくことと思います。とても清々しい気持ちになるとともに、心から彼らの健やかな成長を祈らずにはいられませんでした。

その2:いやさか君津踊りの表彰式
 いやさか君津踊りの最優秀賞は、君津台連合会のみなさんが受賞されました。
 連長さんのご挨拶に「最近、自治会の連の参加が減ってさみしい」というお話がありました。自治会の皆さんが、いやさか踊りの練習を通じて親睦を深めていただくということは、暮らしやすい安全な地域を作り上げていくうえで大切なことだと思います。
 そこで皆さんに提案。職場で連を登録していないみなさんは、自治会の連に積極的に参加してお祭りを盛り上げてみませんか?会社以外の方々との触れ合い、きっと学ぶことが多いと思います。皆さんの学びにもなり、地域の活性化にもつながる一石二鳥の提案です。

その3:祭りのあと…
 今年のいやさか君津踊りには、当所関係のグループから9つの連、約800名が参加してくれました。そのうちのある連は、踊りの後、全員でゴミ拾いをしてくれました。聞けば、毎年そうしているといいます。素晴らしいことです。
 製鐵所で働く者の一人として、大変誇らしく、また嬉しく思いました。震災やワールドカップの時に世界が称賛した、日本が世界に誇る人々の素晴らしい立ち居振る舞いを、身近に実践してくれている人たちがいたのです。
 企業や国のありようは、そこに属する人の資質に大きく左右されます。どんなに優秀な人の集団であっても、わがままで身勝手な人の集まりであれば世間の尊敬は得られませんし、お客様も胸襟を開いて付き合ってはくれません。まず、企業で働く一人ひとりが、躾と作法を身につけた、周囲の模範となれるような人格者でなければいけないと思います。
 躾と作法を身につけた人の立ち居振る舞いは、美しく、無駄がなく、心地よいものです。祭りを契機に、そういう仲間がたくさんいることを知り、とても嬉しく思いました。

 私にとって、初めての経験でしたが、とても思い出深く、楽しいお祭りでした。
 核家族化が日本の隅々まで行きわたってしまった今、地域の皆さんの触れ合いの場を少しでも増やすという意味あいも含め、このような営みを大切に守り育て、次の世代にきっちりつないでいきたいと思います。

                                      
                                            所内社員にむけた「所長のつぶやき」より


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