(要約)  
   

平成14年9月

 行政としては、市民の皆様が「住みやすく」また、ずっと住みつづけていただくために、積極的に市民生活の安定と改善に向けた取り組みが必要だと考える。
 そうした観点も踏まえて、大綱2点について、質問する。

T.生涯学習の推進について

1.君津市立中央図書館の利便性について


<質問>
 君津市立中央図書館は、図書館フォーラムなど市民参加の図書館づくりとして進められ、利用者に対して十分配慮した施設や運営となっていると判断するが、具体的にどのような点が他の図書館より優れているのか。
また、君津市立中央図書館利用者の駐車場対策について聞きたい。

<回答>
 雑誌・新聞の充実や、カセットテープ、CD、DVD、ビデオテープなども導入し、地域情報センターのネットワーク情報も含めて、多様な情報提供ができる。
 また、ひまわり号のステーションを増やし小学校や高齢者福祉施設にも巡回を行なう。
 さらに29校の小中学校図書館をコンピューター化して中央図書館とネットワーク化も行なう。
 加えて、座席数を増やし、10万冊の開架書庫や自動貸出機の導入などによる利便性の向上を目指す。

 駐車場の対策については、市役所の来庁者駐車場を利用していただく。10月から来庁者駐車場の利用可能台数を増強する予定。

<質問>
 君津市立中央図書館についても、パソコンや携帯電話(iモード)による予約システムを検討してはどうか。

<回答>
 パソコンによる検索はできるが、予約については今後、実施を検討していく。

<質問>
 職員の皆さんの対応について、図書館に勤める職員については、専門知識はもとより情熱を持った人で、きめ細かく接客しなければならないと思うが、こうした点をどのように考えているのか。

<回答>
 職員の接客については、新しい図書館にふさわしく明るく親切な対応を目指して研修をしている。

<要請>
 「うちの図書館は市民の皆様の接客にはどこにも負けない日本一」と誇れるよう、いつも明るく親切できめ細かく接客の出来る職員であるよう十分な研修や指導を要請する。
 また、本当の図書館づくりは建ててから、さらに、市民の皆様が使いやすいように改善していくことだと考える。
 その対策の一つとして、市民の代表で構成している図書館協議会で、十分な意見交換を行なっていただき市民の皆様に喜んで利用していただだく図書館を目指して運営するよう要請する。


<質問>
 図書館利用者の駐車場について、これまでも、現在の市役所前駐車場利用状況と今後の図書館開館などから、駐車スペースが不足することが予想され、駐車場の拡張を訴えてきた。
 君津市立中央図書館は、視聴覚室に約170席、閲覧座席数が約720席もあり、市内のみならず近隣の市から多くの皆さんが利用されると思う、また、利用していただくよう取り組まなければならない。
 そこで、市は、平日利用者のピークを約50台程度としていますが、見通しとして甘いのではないかと考えるが、見解を聞きたい。
 また、10月から利用可能台数を増強するとしているが、具体的にどのように検討されているのか。
 さらに、オープン時については一時的に図書館利用者が集中することが想定されるが、こうした対応をどのように検討されているのか。
 
<回答>
 平日利用者のピークを約50台程度としたのは、従来の図書館利用状況から設定した。今後は、駐車場利用状況を見ながら、改善していく。
 利用可能台数の増強について、現在、利用者用駐車場は、南側に112台、北側に95台、公民館前に85台分ある。10月から北側駐車場に39台、公民館前駐車場に20台程度増やす。
 また、オープン時の対策として、現在、市役所・公民館利用以外の人も駐車しているので駐車場管理人を北側・南側駐車場それぞれに2名づつ配置し万全な対応を図っていく。

<要請>
 来月開館であり期間のかかる施策は無理であり、短期的な駐車場対策については、そうしたことでやむをえないと思うので、開館時には混乱の生じないよう万全な対応を要請する。

<質問>
長期的視点から、質問するが、
 現在検討されている中央公民館の建替えも大きく影響する課題の一つである。
 公民館の建設場所についても、検討していて近々中間報告も予定しているとのことであるが、公民館利用団体や学校関係のアンケートでは、公民館の部屋数を数多くほしい。また、現在の駐車場が狭いため駐車場も広く取ってほしいとの結果と聞いている。こうしたアンケート結果を見ても現在の場所に建設することは、問題の解決にならないと考えるが、見解を聞きたい。

<回答>
 公民館の建て替えについては、現在、検討委員会および部会で具体的に検討しており、駐車場対策も重要であると考えている。
 施設の性格や規模、場所、公民館活動など様々な課題を含め慎重に検討しており、その中で、指摘の件も十分検討していく。

<要請>
 君津市立中央図書館は、三方を道路に囲まれ、正面には中央公民館があり、図書館は泣いている。
今後の検討については、別の場所に候補地を選び、現在の公民館跡地を中央図書館の出入り口スペースや駐車場として確保していくべきと考える。
 私の考えている場所としては、中央公民館の利用者の意向を考慮し、市役所北側駐車場であり現在市の職員さらには来庁者が利用している駐車場です。この駐車場内に公民館を建て、駐車場については立体化とし公民館はじめ市役所・図書館・ふれあい館の利用者は無料で、それ以外の目的で駐車する利用者は職員含め有料としてはどうか。
 こうした方向で検討していただきますよう要請する。


2.公民館の飽和状態の対策について

<質問>
市民の皆様は、長年にわたる行政主導型の公民館活動などによる成果として、生涯学習の意識から、自主的にサークルをつくり独自に活動を展開しており、現在、各公民館の利用状況は、飽和状態にある。今後どのような対応を考えているのか。
 また、中央公民館については、昭和39年に建設されて以来、老朽化が進んでいることから、前年度より調査費を計上して建替えについて検討されているが、現段階の進捗状況を聞きたい。

<回答>
 平成13年度の7館の利用状況は、約430団体より延べ約2万5千件、利用人数は約30万人を超える市民が利用している。
 特に、利用頻度の高い中央公民館や八重原公民館については、定期利用団体の利用ルールの見直しや他の公民館の空き情報の提供による効率的な利用の促進を図っていく。
 また、大和田小学校をモデル校とした余裕教室の活用など、地域の様々な教育機関との連携を模索する中で施設の利用について検討していく。

 君津中央公民館建て替えの進捗状況については、利用者団体・地域関係団体等を対象に実施したアンケート調査結果や青年層等幅広い利用者の意見を集約し、施設の基本的な考え方や位置付け、規模、場所等について検討し近々中間報告も予定している。


3.学校教育について

(1)完全学校週5日制について

<質問>
今年度4月から「ゆとり教育」の実現や「生きる力」を育んでいく新学習指導要領にもとづく「完全学校週5日制」がスタートしたが、現段階における実施状況を聞きたい。
また、完全学校週5日制の充実をはかるため、子供の活動のサポートを目的とした地域教育環境整備検討委員会の進捗状況について聞きたい。

<回答>
 これまでに教育課程編成や指導方法の工夫改善、新学習指導要領に対応した教職員研修等の取り組み、保護者や地域に対する啓発活動を計画的・継続的に行なってきた。
 完全学校週5日制に関するアンケート調査では、児童生徒の90%、保護者の60%から「良い点がある」との回答を得た。
 一方、保護者からは学力低下、児童生徒からは授業に関する負担の増加等を心配する声も聞かれた。
 学校では、授業時数を十分確保する中でティームティーチングや、少人数指導、習熟度別指導など、きめ細かな指導を積極的に導入している。
 「総合的な学習の時間」では、市内全小中学校が地域の特色を活かし、自ら課題を見つけ、自ら解決する能力の育成に取り組んでいる。
 「地域教育環境整備検討委員会」の進捗状況については、学校、保護者、NPO法人やボランティア団体および地域の関係団体や行政機関など、35団体の参加で6月に設置した。
 従来にみられない規模でもあり、参加者からは歓迎され、前向きで活発な意見が出された。
 行政提案型でなく、自主的な調査検討を行うため、アンケート調査を実施している。
 この調査結果にもとづき、学校週5日制に対応した地域の教育環境整備に努めていく。

(2)学校・家庭・地域の連携について

<質問>
子どもの健全な育成には、学校・家庭・地域が連携をとりながら一体となり、取り組んでいかなければならないことは誰もが認める状況となっており、市民の皆様の意識が高まってきていると思う。
 君津市においては、地域実態に応じた、地域主導型による情報交換の場づくりに取り組まれているが、その取り組み状況について聞きたい。
 また、市は「君津さわやかスクールボランティア」を設置し、取り組まれているが、その進捗状況を聞きたい。

<回答>
地域主導型による情報交換の場づくりについて、周南・小糸・清和地区は、すでに青少年健全育成協議会が組織され、地域一体型の活動が展開されている。
昨年度、周西小・周西南中および八重原地区においても、「子ども110番の家」の活用や「教育ミニ集会」など通して情報交換し、組織が結成され活動している。
今年度は、君津中・周西中の2地区で設立するための協議を重ねている。

「君津さわやかスクールボランティア」については、平成13年度末の段階で登録者数240名、活用は延べ1.606回、未登録者も含めると3.915名の方々に協力していただいている。
内容は、小学校では、読み聞かせ、総合的な学習への支援として、福祉、国際理解教育、昔の遊びなど。
中学校では、野球やバスケットなどの部活動への支援が多く行なわれている。
各学校にボランティア担当の分掌を位置付け、多くの市民の方々に協力いただき、地域に開かれた学校づくりを目指す。


U.活力あるまちづくり

1.市民参加の推進について


<質問>
 市民と行政が一体となった市民参加によるまちづくりを推進することが何より重要である。
 そこで、市民参加のまちづくりの中で、特に、NPO、ボランチィア団体に対して、市は具体的にどのような対応を行なっているのか。

<回答>
 NPO活動やボランティア活動など市民の社会貢献活動は社会に果たす役割の重要性がますます高まってきている。
 市民ニーズの的確な把握や市民だれもが、ともに参画する地域づくり、まちづくりの推進を図っている。
 NPO団体に対する対応として、久留里地域の活性化、IT講習会、情報通信技術講習推進事業の企画運営を協働で実施している。また、学童保育に対して支援している。
 本市では、今年8月に、市内で活動しているNPO団体6、ボランティア団体65にアンケート調査を実施し、取りまとめた。
 その結果、活動に関する市民等の理解不足や資金・人員不足があげられた。
 一方、行政への要望として、活動や情報交換の拠点となる場所の確保や整備、活動に対する援助や活動できる機会の提供など出された。
 県では、現在、NPO立県千葉をめざして「(仮称)千葉県NPO活動推進指針」を本年11月を目途に策定中である。
 市としては、この指針やアンケート調査を基本に、団体の育成に努めていく。


 2. 観光基盤の整備について

<質問>
 来年の春には、(仮称)君津インターチェンジが供用開始され、多くの皆さんが君津市に訪れることが予想されるが、ただ一通過点とならない施策が必要と考える。
 そのためには、君津に魅力のあるものがなければならない。
 市外の皆様だけでなく、多くの君津市民の皆様が十分親しみが湧き、足を運び参加し、そして楽しんでいただける施策が必要と考える。
 そこで、君津市には、多くのまつりが開催されているが、こうしたまつりに対して市はどのように支援し協力体制をとっているのか。

 また、供用開始となる(仮称)君津インターチェンジは、JR君津駅と同様に君津市の玄関口であり、供用開始は君津市にとって、市民の交通利便性の向上はもとより、観光者の増加さらに、君津市の重要な課題である定住人口増加策にも大きく寄与するものである。
 したがって、供用開始時には、全市民の意識を高めることも併せ、君津市民全員で祝うことが、必要と考えるが、現在どのように考えているのか。

<回答>
君津市内では、各地域でそれぞれの特色を生かした多くの祭りが開催されている。
「君津市民ふれあいまつり」「きみつ七夕まつり」「亀山湖上祭・君津市民花火大会」「久留里城まつり」「小櫃地区ふるさとまつり」また、「清和コスモスフェスティバル」など各地域の実行委員会を中心にそれぞれ目的を持ったまつりが開催されている。
 この他にも,神社・仏閣などを中心とした、数多くのまつりが毎年盛大に実施されている。
 市では、主なまつり事業に対して財政的な面や、PR活動など支援している。
 これからも、ふるさと君津の伝統的なまつりに、さらに、多くの市民の皆様が参加されるよう各関係団体と連携を取りながら、地域の活性化や観光客の増大など図っていく。

 次に、(仮称)君津インターチェンジの供用開始に伴うイベントについては、プレイベントという方法で、千葉県や道路公団と協議を進めている。

<要請>
 この君津インターの供用開始は、活力あるまちづくりにとって重要な要素であり、君津市の発展を大きく前進させる歴史的なもので、21世紀の最大出来事であるといっても過言でないと思う。
こうした観点から、開通時のイベントも君津市そして市民あげての祝う姿勢が必要と考える。
 たとえば、供用開始前の高速道路を利用して「君津市民マラソン大会・ジョギング大会・ウォーキング大会」の実施や、市民文化ホールおよび駐車場も活用し、経過報告、開通による君津市の発展・夢を現す行事(児童・生徒に作文募集し発表大会を開催するとか)など、全庁あげて取り組み、そして、観光協会や商工会議所さらに地域団体、道路公団や観光会社、住宅建設会社などと連携し、大々的な市民参加のイベントを検討するよう要請する。

   
   
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