(要約)  
   

平成18年6月   

T.活力あるまちづくりについて
1.君津駅周辺の中心市街地整備・商店街の活性化について

  君津市のまちづくりは、君津駅を表玄関とした中心市街地の活性化が重要であり、行政のさらなる積極的な取り組みが必要と考える。そうした観点から、3点について質問する。

(1)君津市中心市街地活性化基本計画について
<質問>
 この基本計画は、市長が掲げている政策、定住人口策にとっても重要な取り組みであり、早期に実現することが必要と考える。
 そこで、この基本計画にある短期計画の実施状況について、特に、商業等の活性化プログラムの空き店舗対策事業の進捗状況について聞きたい。
 また、長期計画の考え方について、事業内容に変更はないのか。特に、君津駅北口複合施設整備事業、跨線人道橋改築整備事業、君津駅南口公共駐車場整備事業について聞きたい。

<回答>
 空き店舗の状況については、坂田の商業地域で10店程度の空き店舗と商業ビル内の未使用フロアーが確認されており、その他の地区においても、飲食店や雑貨店などに若干の空き店舗が見られる。
 空き店舗対策としては、平成16年度から君津駅前にぎわい市を毎年開催し、会場では、一店逸品運動の商品の販売や、割引券付きチラシを配布し、駅周辺商店の利用を促すなど、対策をすすめている。本年も、より集客力を高めるため、フリーマーケットや君津グルメマップ等の作成配布を検討しており、一層の賑わいづくりを進めていく。
 長期計画の考え方については、当分の間、本基本計画に基づき中心市街地整備をすすめていく。
 君津駅北口複合施設整備事業については、駐輪場、駐車場のほか多目的ホールやコミュニティ施設、商業施設など配置することとしており、整備手法を含め研究していく。
 跨線人道橋改築整備事業については、複合施設の整備に合わせて実施する。
 君津駅南口公共駐車場整備事業については、現在、坂田市営駐車場の機能強化を目指しており、また、民間による大規模駐車場が開設されており、この駐車場の永続的な供用を確保することが重要と考えている。

<要請>
 長期計画の考え方について、見解では、当分の間、現在の基本計画に基づき、中心市街地整備を進めていくとあるが、民間だけに頼らず市としても活性化のため計画を前倒しし、早急に着手することが必要と考える。
例えば、複合施設として、1階は、現在、野ざらしとなっている駐輪場、2階は、くつろぎスペースとして、跨線人道橋を拡張し、駅利用者のための待ち合わせを含めた場で、学生に人気のファーストフードやカフェなどを集中させ広くスペースをとったフードコートなど、3階は、多目的イベントスペースとして、市民のミニコンサートや、絵画・写真・陶芸などの趣味を生かした個展、さらに若者のコミュニケーションの場としてのフリーマーケットなどができる場を考えている。
 早期に実施の前倒しを要請する。


(2)大型店舗撤退後の動向について
<質問>

 総合スーパーであるイトーヨーカ堂君津店は、当該企業の事情から、今年1月下旬をもって閉店した。
大型店舗は、中心市街地の活性化にはなくてはならない重要な施設である。
 また、周辺居住者の皆さんは、閉店後、毎日の食料や日用品の購入に不便を感じており、特に、車の運転のできない方や高齢者の皆さんは大変苦労している。
 一方、地元の坂田自治会からは、日用雑貨、生鮮食料品売り場を持つ施設を設けてほしいとの強い要請もされている。
 そこで、閉店後の跡地の状況について聞きたい。また、閉店後の市民の皆さんの動向、周辺商店の動向をどのように把握されているのか。さらに、それを踏まえた市の見解を聞きたい。

<回答>
 本年5月26日、三井物産の担当者が来庁し、現在の建物は取り壊し、要望していた日用雑貨や生鮮食料品を中心としたショッピングセンターを建設する方針であり、今後、9月下旬までに解体し、基本設計・実施設計を行なう中で早期着工・完成にむけて努力して行くとのこと。
 閉店後の動向については、利用していた方の多くは、現在、久保地区や中野地区の大型店を利用し、買い物に時間がかかることや自宅周辺の商店では、品数が限定され、また、周辺商店街の動向は人通りが減少し、各商店の客数や売り上げも減少しており、商業施設の早期建設が強く望まれている。
 市としても、現状を踏まえ、周辺地域の消費者の生活の利便性や地域の活性化に資するよう努めていく。

(3)君津駅周辺商店街活性化対策協議会との連携について
<質問>

 君津駅周辺商店街活性化のために君津駅周辺商店街活性化対策協議会が設置され、積極的な取り組みが展開されているが、市は、現在、この対策協議会とどのように連携をとっているのか。また、成果をどう見ているのか。特に、逸品づくりおよび駅前にぎわい市の実施状況と市の受けとめを聞きたい。

<回答>
 平成16年度は、君津駅前にぎわい市を坂田駅前公園で4回開催し、13,000人の来場者があり、また、参加店自慢の逸品やサービスをチラシ、ポスターで宣伝するなど、一店逸品運動のキャンペーンを2回実施した。
 平成17年度は、君津駅前にぎわい市を市役所北側駐車場で4回、坂田駅前公園で1回の計5回開催し、前年度の2倍にあたる26,000人の来場がありました。また、一店逸品運動についても、2回実施した。
 市はそれぞれの事業について、計画段階から参画し、対策協議会と連携しつつ、支援してきた。その成果は、開催するたびに来店者や売り上げが増加していると聞いている。
 今後は、事業の継続的な展開はもとより、事業の趣旨に立ち帰り、開催場所の検討など、対策協議会や君津商工会議所と一層連携を強め、空き店舗の活用や人材の育成など商店街の活性化を図っていく。


2.コミュニティバスの運行について
(1)コミュニティバス運行の実態と今後の課題について
<質問>

 昨年10月から運行しているコミュニティバスは、市民の皆様から高い評価がされている。コミュニティバス運行の実態と今後の課題について聞きたい。
 また、駅周辺の中心市街地の活性化のためにも、交通空白地域である人見・大和田地区へのコミュニティバス運行が重要と考えるがその取り組み状況を聞きたい。

<回答>
 利用者は、開設以来、4月末までの7ヶ月で延べ50,000人近くとなっている。
 現在、小糸側循環線の車内有料広告の掲載や回数券の発行および市街地以外でのフリー乗降などについて関係する団体と協議している。
 人見・大和田地区へのバス路線整備については、6月5日から供用開始した周西公民館の利用動向を見極めるとともに、病院、スーパー、JR君津駅等への交通利便の確保をはじめ駅周辺の活性化を図るうえでも必要性は高いものと認識している。このため、現在、新規格路線の開設手法について、国土交通省と協議を行なっている。
 今後においては、運行ルートの設定や事業主体等について、早期に関係団体や地元自治会等の意見を聞くとともに、市の財政負担など踏まえながら、運行方法等について検討を進めていく。 


U.土地利用について
1.低・未利用地の有効活用について
(1)低・未利用地の実態と活用の取り組みについて
<質問>

 君津市は、千葉県の中で2番目に広い市域を有しており、中山間地域含め低・未利用地も多くあるものと思うが、現在、この貴重な財産である土地の低・未利用地がどのようになっているのか。また、どのように有効に活用しているのか聞きたい。

<回答>
 未利用地については、市の施策推進と合わせて土地の有効利用を進めているが、現段階で総合計画等の対象となりにくい物件などは、財源確保のための検討を加えながら、売却を進めている。 

                                                            以上

   
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