(要約)  
   

平成19年 6月   

1.広域連携について
(1)合併の取り組みについて
<質問>
 君津地域4市合併・中核市問題研究会が今年4月に設置された。
 そこで、この研究会の設置を含め、市長は4市合併をどのように考えているのか。

<回答>

 分権型社会を実現する一つの方策としては、市町村の合併がある。
 千葉県は平成18年12月に「千葉県市町村合併推進構想」を発表し、本市を含め、木更津市、富津市、袖ヶ浦市の4市による合併の組み合わせが示された。
 4市は、「君津地区4市合併・中核市問題研究会」を立ち上げ、合併のメリットやデメリット、また、中核市に関する調査研究を始めた。
 今後は、これまでの合併に関する経緯を十分に考慮し、議会および市民のご意見を聞き、また、他市の合併に対する考え方、動向を把握するとともに、研究会の検討結果などを踏まえ、合併協議会の設置も視野に入れながら、十分に時間をかけて検討していく。

<要請>
 研究会の検討結果などを踏まえ、合併協議会の設置も視野に入れながら、十分に時間をかけて、検討していくと述べられたが、結果がでなければ市長の見解では検討できないことになる。研究会の中で時期を設定するよう要請する。

 先月、合併等調査特別委員会視察に行った新潟県十日町市は、一部の市民の反対運動もあったが、市長・議員が地区説明会に出向くなどし、積極的に取り組んだ結果、合併したと聞いた。
重要な案件は、指導者の政策判断をどのように持つかによって方向が決まり実施されるものと考える。
 市長は、将来の君津市についても、十分に考慮し先見性を持っての取り組みが必要である。
 ぜひ、この4市の広域連携をさらに進め、合併に対して4市のリード役として取り組むよう要請する。


2.地場産業の育成について
(1)観光立県千葉における君津市の取り組みについて
<質問>

「ちばデスティネーションキャンペーン」において、君津市はどのように取り組んできたのか。
 また、君津市は観光資源として、史跡や伝統芸能、さらには、自然、観光農園など多くあるが、今後君津市の観光をどのように進めていくのか。

<回答>

 千葉県は、「観光立県ちば推進ビジョン」の一環として、本年2月から4月の3ヶ月間、「ちばデスティネーションキャンペーン」を実施した。
 君津市は、この期間に君津市観光協会と連携し、特別列車「風っこくるり号」で本市の観光PRを実施してきた。また。この運行にあわせ亀山スプリングフェスティバルを開催し、訪れた観光客の皆さんに湖や渓谷からの自然豊かな新緑を楽しんでいただいた。さらに、君津地区においては、三舟山や郡ダム周辺の自然を楽しむ「お花見ウォーク」や「小糸川さくら祭り」も開催した。
 このようなイベントを一過性とせず、今後も充実し継続できるよう働きかけていく。
 次に、君津市の観光の取り組みについて、本市は首都圏からの位置やアクセスなどの優位性を活かし、この地域の持つ特性を活用した観光振興が従来以上に期待が高まっている。
 観光協会をはじめ関係団体や地域の方々と協働して、魅力ある観光資源の開発に取り組むとともに、本年11月9日に君津市民文化ホールで予定されている「第41回千葉県観光大会」の重要な機会と捉え、首都圏域を中心に幅広く君津市観光のPRに努めていく。

<要請>
 君津市のように自然の豊富な市は、首都圏には少なく、4つのダム特に亀山ダム片倉ダムや、県の観光拠点として紹介されている鹿野山(九十九谷)や清和県民の森の観光資源をさらに整備し活用していくよう要請する。 
また、君津市総合計画には、水際を親水空間として位置付け、水と親しみ水と共存できるよう利活用を図るとしている。小糸川および周辺整備し、親水公園化について、検討され、次期まちづくり計画に位置付けるよう要請する。


(2)君津駅周辺の中心市街地整備・商店街の活性化について
<質問>

 昨年10月に設置された君津駅周辺活性化プロジェクトの推進状況について聞きたい。
 また、イトーヨーカ堂跡地については、スーパーが開業されると報告されているが、その後の状況を聞きたい。
 さらに、君津駅周辺商店街活性化協議会の今年度の活動状況について聞きたい。
<回答>
 君津駅周辺活性化プロジェクトでは、君津駅付近の複合施設の建設に関すること、久保、中野、及び坂田地区の道路整備等に関すること。また、ソフト面では、君津駅南口のロータリー付近を利用したイベント等の開催に関することなどを調査検討してきた。その結果を提言書としてまとめる予定である。
 イトーヨーカ堂跡地については、立地予定の株式会社尾張屋が生鮮食品スーパーとして単独出店で、面積2,300uの平屋建て、駐車場約160台、完成予定が今年12月と聞いている。
 君津駅周辺商店街活性化協議会の今年度の活動状況については、昨年に引き続いて、君津駅にぎわい市や七夕祭り、イルミネーション事業などによる賑わい創出事業を実施するほか、中小企業基盤整備機構の商業活性化アドバイザー派遣事業により、商業活性化策の検討や空き店舗情報の集発信事業が予定されている。

<要請>
 庁舎内が一体となり民間のノウハウを活用した「君津駅周辺活性化プロジェクト」であるだけに、大きな期待がある。中心市街地整備・商店街の活性化にむけ、実効性ある計画が策定されますよう要請する。


3.交通ネットワークの整備について
(1)君津バスターミナル駐車場および坂田駐車場の運営と拡張について
<質問>

 君津バスターミナル駐車場については、利用者の受益者負担の観点および駐車場の満車対策から、6月1日より1日1回 500円、1ヶ月5,000円の料金徴収を開始している。
そこで、料金徴収にあたってバスターミナル駐車場の運営および管理についてどのように行なっているのか。
坂田駐車場については、駅周辺の活性化のために重要な役割を果たしているが、現在の坂田駐車場の利用実態と拡張計画について聞きたい。

<回答>
 バスターミナル駐車場の運営および管理について、業務内容は、1ヶ月間有効の割引パスカードの受付や更新業務、利用料金の収納業務、また、従来どおりの場内巡回や自動ゲートシステム機のトラブル対応等が主な業務である。
 坂田駐車場の利用実態と拡張計画について、平成14年度までは約10万5千台を維持していたが、平成18年度は、約7万5千台と3割程度の減となっている。利用料金も、同様に平成14年度までは約5千万円を維持していたが、平成18年度は、約2千5百万円となり年々減収の傾向にある。原因は、イトーヨーカ堂の閉店、君津バスターミナル駐車場および中野地区の民間駐車場による影響と分析している。
 坂田駐車場の拡張計画については、まちづくり交付金事業を活用し、平成22年度から23年度実施に向け、現在の250台を490台とする2階建て立体駐車場を建設予定。

<要請>
 駐車場満車状態は、解消されたことで利用者の皆さんは大変喜こんでいる。
 送迎のための駐車が無料と知らない市民がおり、周辺に路上駐車をし迷惑をかけている。
 料金徴収と併せて1時間無料も十分徹底するようPRを要請する。


(2)高速バスの整備拡充について
<質問>

 高速バスについては、さらなる利便性向上にむけて、高速バスの整備拡充をどのように考え、また、どのように取り組んでいるのか。

<回答>
 高速バスの整備拡充は、首都圏への通勤、通学など市民生活の利便性を向上させるとともに、定住人口の増加に資するものであり、本市の重要な施設の一つである。
 高速バスの利用者は年々増加しており、本市から横浜、川崎方面への路線の新設について、有効性や重要性をバス事業者に理解していただき、実現にむけて、引き続き強く要望していく。
 君津・羽田空港線は、市役所前と杢師4丁目について停留所を増設するようバス事業者に対して、要請してきたが、今年7月中旬に供用開始される予定である。
 また、君津・羽田空港線の増便についても要望していく。


(3)コミュニティバス運行の実態と新運行について
<質問>

 コミュニティバス運行について、小糸川循環線および粟倉・豊英線の利用状況と課題について聞きたい。
 また、今年運行が予定されている人見・大和田・神門地区へのコミュニティバスの進捗状況についても聞きたい。

<回答>
 平成17年10月から運行しているコミュニティバスは、本年4月までに、延べ15万人利用しており、市民の皆様の重要な交通手段となっている。
 さらに、利便性の向上を図るため、回数券の発行やダイヤ改正を実施していきたい。
 人見・大和田・神門地区へのコミュニティバスの進捗状況については、本年10月の運行を予定。 
 今後、地元の自治会の皆様などに説明するとともに、バス事業者や警察などを構成員とする地域公共交通会議で協議を進めていく。
 なお、今年度は、亀山地区においても、コミュニティバスを運行していく予定である。


4.地域スポーツ振興について
(1)スポーツ施設等の整備拡充について
<質問>

 現在整備している小糸スポーツ広場野球場の推進状況を聞きたい。
 また、現有施設の整備の現状と今後の方向性についても聞きたい。

<回答>
 スポーツ施設等の整備拡充については、スポーツ振興マスタープランに基づき計画的に進めている。
 小糸スポーツ広場野球場については、中学生などの公式の野球大会に対応できる施設規模を備えた身近な軟式野球場として整備していく。
 本年度は、開発行為申請および実施設計を委託するとともに、用地を取得する計画であり、現在、業務委託設計書の作成を進めている。
 現有施設の整備については、本年度は、久留里スポーツ広場内の市民プールの吸い込み防止金具の設置をはじめ、松丘スポーツ広場の排水、駐車場整備工事の実施や新たなグランドゴルフ場設置にむけて基本調査を実施する。
 今後の施設整備については、関係団体等の意見や市民からの要望を十分聞きながら、第三次まちづくり計画に位置付けていきたい。

<要請>
 小糸スポーツ広場野球場については、本格的な野球場建設ではないとのことであり、建設に多額の費用をかけるのではなく、日常的な維持管理を充実させることを要請する。

 今後のスポーツ施設整備については、限られた施設を有効的に活用していくために、夜間照明の設置が効率的と考える。
まず、君津市スポーツ振興マスタープランにあるように、総合型地域スポーツクラブの活動拠点として整備が計画されている「内箕輪運動公園野球場」に設置が良いと考える。
 こうした夜間照明の設置について、次期まちづくり計画に位置付けるよう要請する。


                                                            以上

   
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