(要約)  
   

平成23年 6月   

今年3月定例会の会派代表質問も踏まえ、大綱3点の質問しました。

1.活力あるまちづくりについて
(1)中心市街地の賑わい拠点整備について

 @君津駅北口周辺の再整備について
<質問>

 本市の顔となる君津駅周辺の整備について、君津駅北口市有地活用基本計画に沿って、取り組んでいると思うが現在の進捗状況を聞きたい。

<回答>
 君津駅北口周辺の整備は、平成22年度、一般交通と公共交通を分離するとともに、広場内に駐車場を設ける計画で地元説明会を実施し、その後、君津警察署や千葉県警本部、公共交通事業者との協議を重ねてきた。今後とも利用者の安全面や利便性を考慮し、広場内に駐車場を設ける計画で協議していく。
 複合施設の整備について、現在の経済市況等にあって具体的な参入事業者の参画が見込めない状況である中、できるだけ早期に駅前広場の整備に着手し、君津駅前北口のポテンシャルアップを図り、事業者参入について環境を整えていく。

<要請>
 君津駅は、毎日平均9,000名を超える方が利用しているにもかかわらず、時間調整や待ち合わせ場所さらには足を休めるところがほとんどないのが実情であり、君津市の玄関口としては情けない思いをしている。
 また、多くの高校生も利用しており、まちの活力を感じるものの一つとしては、多くの若者が集う、こうした光景も重要なポイントだと思う。学校帰りに友達同士でちょっと立ち寄るようなスペースも必要である。
 昨年なくなられた議員も私が議員になる前から君津駅周辺に若者が集う施設が必要だと訴えてきた。したがって、12年以上前から要請をしてきた内容である。時間だけが過ぎ活性化はほど遠い状況にある。
 毎日平均9,000名を超える方が利用している君津駅に設置することは、財源の投資効果としても高いレベルあるものと考える。
予算のかかる複合施設が当分むづかしいのであれば、君津市独自で駅利用者のために弧線人道橋を拡張しくつろぎスペースを早期に設置するよう要請する。


(2)定住人口増加策について
@郡地区の生活環境の改善について
<質問>
 
君津市の住宅供給地は、第一に郡地区であり、この地域の居住性向上が定住人口の増加に大きな鍵を握っていると考えるが、市はどのように考えているのか。また、現在どのような取り組みを実施しているのか聞きたい。

<回答>
 
郡地区は、区画整然とした一団の優良な宅地を有する地域であり、本市の貴重な住宅供給地であると認識している。
 まもなく、市道六手・貞元線が開通し、駅方面への動線が確保されているが、今年度は商業施設へのアクセスにも資する外箕輪地区と貞元地区を結ぶ(仮称)外箕輪・貞元線の新設に向けた調査を実施するとともにバス路線についても、市民ニーズを踏まえた中で検討を進め、さらなる生活環境の改善に努めていく。

<要請>
 橋ができれば商業施設へのアクセスが向上するとともに、郡地区に居住している児童は、外箕輪小学校に約半分の距離になる。早期に外箕輪・貞元線が完成するよう要請する。
 また、郡地区内に商業施設や公共施設・公共公益施設の誘致について、積極的に取り組むことも住宅地選択にむけての大きなアピールと考える。たとえば、スーパーやコンビニ、郵便局、さらに産婦人科などできるだけ多くの施設誘致にむけて取り組むよう要請する。


A工業高校の誘致について
<質問>
 
 人口流出対策及び企業の雇用促進の支援として、この地域で生まれ育った子供を君津市を中心に近隣市の企業に就職をしていただく取り組みも必要と考える。その1つの施策として君津市に工業高校の新設が有効な手段と考えるが、見解を聞きたい。また、これまでの取り組みについて聞きたい。

<回答>
 工業高校を誘致することにより、卒業後も本市で働く環境づくりを促し、若者定住を促進するとともに、多くの若者が集い、語らう賑わいの場の創出となり、地域の振興や経済の活性化にも、大きな効果をもたらし、活力あるまちの発展が期待されるものと認識している。
 平成22年度に千葉県では、県立学校改革推進プラン策定懇談会を設置し、今後の工業教育や工業高校のあり方について審議がなされ、平成23年度中には計画が策定されることから、去る5月12日、千葉県に対し本市への工業高校の設置について要望を行なった。今後とも、地域の活性化にも資することから、千葉県や関係機関に対して積極的な働きかけを行なっていく。

<要請>
 工業高校の誘致について十分な認識をしていることが確認できた。また、5月12日に千葉県に対し本市への工業高校の設置について要望したことについては大変評価する。 何とか君津市に誘致できるよう精力的に取り組んでいただきたい。
 そこで、工業高校の設置には、少なからずものづくりに関する教育設備が必要である。君津市には、坂田に君津職業能力開発促進センター通称ポリテクセンター君津があり、訓練コースとして金属加工科、機械加工科、産業機械オペレーション科があり、関連する機械が整っている。
 工業高校の誘致にあたっては、こうした施設との連携や効率的で実現性が高いことをアピールし取り組むよう要請する。


(3)交通弱者のための交通政策について
@コミュニティバスの運行状況について

<質問>
 現状の各コミュニティバス路線の乗車状況と利用促進の取り組みについて聞きたい。

<回答>
 コミュニティバス4路線の平成22年度の利用者数は、約23万9,700人であり前年度と比較し約4万3,900人の増加となっており、すべての路線で利用者が増加した。
 利用促進については、バス路線マップの配布や利便性の向上を図るため、フリー乗降区間の拡大等を実施してきた。
 さらに、高齢者の利用促進を図るため本年4月より運転免許証の自主返納者に対し、コミュニティバスの回数券を配布する助成制度を設けた。
 平成22年度利用者
   小糸川循環線 約15万1,080人(1便あたり13人)、  人見・大和田・神門線 約4万2,500人(1便あたり5人)
   中島・豊英線 約2万7,500人(1便あたり3人)      亀山線          約1万8,700人(1便あたり2人)

<要請>
 執行部の取り組みを評価するが、まだまだ、利用率は低い。
 そこで、利用促進にあたって、地域自治会や公民館利用者団体といった組織の皆さんにコミュニティバスの乗降講習として実施していただき、乗車にあたっては、回数券を1人1回分を配布するよう要請する。


Aデマント交通事業の進捗状況について
<質問>
 デマンド交通事業については、利用者の自宅から目的地まで乗り合う利便性の高い公共交通サービスであり、実証実験する予定であるが進捗状況について聞きたい。

<回答>
 今年度、小櫃、久留里、松丘地区において実証実験にむけて対象地区の自治会及び商店街等への説明会を行ない、当該事業の周知活動を実施している。


(4)スポーツ施設等の整備拡充について
@内みのわ運動公園の再整備計画について

<質問>
 現在、内みのわ運動公園の再整備計画が検討されているが、現状の進捗状況について聞きたい。

<回答>
 平成22年12月に内みのわ運動公園再整備検討委員会を設置した。進捗状況は、施設利用者の皆様へアンケート調査の実施等行ないスポーツ施設の設置や課題について内容を取りまとめ、総合的なスポーツ施設の建設に向けて検討し、総合スポーツ施設等調査特別委員会に報告させていただく。


2.市民と協働のまちづくりについて
(1)地域自治会との連携強化について

<質問>
 地域自治会については、自主運営組織とは言え、市政運営にとって、重要な役割を果たしており、地域に居住をされている大部分の市民の皆様のお世話を中心に活動しているわけであり、より強力な連携が必要と考えている。
 3月11日発生した東日本大震災でもわかるとおり、避難所での世話役はじめ震災後の地域におけるまとめ役として地域自治会の存在は大変大きなものがある。
 そこで、まず年間を通して地域自治会とどのような連携をとっているのか聞きたい。
 また、全市民が自治会へ加入することが非常時の対応や地域コミュニティさらに、君津市の行政運営にとっても重要であると考えるが、執行部の見解を聞きたい。

<回答>
 自治会は地域住民にとって地域の自治会活動や自主防災をはじめ安全で安心な暮らしをしていくためには、欠くことのできない身近な組織であり、東日本大震災において、防災や地域のまちづくりを進めていく上で自治会の重要性が再認識されている。
 本市自治会との連携は、市の情報発信手段である回覧等の対応や環境美化活動、地域防災活動、防犯パトロール活動などあり、市政運営にとっても市民と協働のまちづくりを進めていく上でも極めて重要であると認識している。今後、自治会と一層の連携強化を図るため、君津市自治会連絡協議会等において市政協力員と共に意見の交換を行ない、自治会の活動がしやすくなるよう環境整備に努めていく。
 本市の自治会は195自治会がある。自治会加入率は平成23年4月1日現在で、69.2%であり、ここ数年70%に満たない状況である。現在、本市における自治会の説明や活動内容、加入方法は、転入者受付時に配布している「くらしの便利帳」や市のホームページで周知しているが、さらに加入促進策として6月には、自治会未加入世帯への「きみつクリーンカレンダー」の個別配布に併せ、自治会への加入案内を配布するなど全世帯の自治会への加入を目指していきたい。
 
<要請>
 千葉市では今年自治会加入促進として、市町内自治会連絡協議会、県宅地建物取引業協会千葉支部と3者協定を結び取り組んでいる。是非、自治会加入率100%を目指して取り組んでいただくよう要請する。


3.よりよい教育推進について
(1)「第一次きみつ教育 創・奏5か年プラン」の進捗状況について
@郷土に誇りと愛着を持ち、世界に視野を広げ活動する君津っ子について

<質問>
 君津市では、豊かな人間性と健やかな身体、郷土に誇りと愛着を持てる君津っ子の育成として、連携、活力、信頼をキーワードとする「第一次きみつ教育創・奏5か年プラン」を策定し、積極的な取り組みを展開している。このプランはテーマごとに取り組みの柱を設定し、事業をきめ細かく推進計画を立て、単年度ごとに評価をしPDCAのサイクルを活用した実践的な取り組みとして高く評価をしている。
4つの目指す子ども像の中で「郷土に誇りと愛着を持ち、世界に視野を広げ活動する君津っ子」の取り組み状況について、特に「家庭の宣言」および「地域の宣言」に対する連携について聞きたい。

<回答>
 子どもたちが郷土に誇りと愛着をもつためには、まず家族の一員、地域の一員としての自覚を持ち、積極的に地域活動に参加することが基本になると考えている。
 教育委員会は家族の絆を深めることを第一と考え、「第一次きみつ教育創・奏5か年プラン」の中で「心と体が輝くための十か条」を掲げている。この中で学校と家庭との連携の一つとして「早起き 早寝 家族そろって朝ごはん」「子どもも家族の一員 できることから お手伝い」など親子の約束を定めて取り組んでいくことを各家庭に呼びかけている。
 地域との連携は、各中学校区の青少年健全育成協議会を主体とした地域の方々が登校時のあいさつ運動やパトロール等を含めた防犯活動を行なっている。特に、あいさつ運動は学校卒業後もあいさつを交わすなど、地域の方々との心の交流の場となっている。
 また、市PTA連絡協議会を組織し、総会や役員研修会等の折りに、家庭のとりくみについての現状把握や情報交換を行ない、保護者とも一層の連携を図っている。
 さらに、本プランの評価検討委員会に市PTA連絡協議会の代表や市自治会連絡協議会の代表を委員として委嘱し、家庭及び地域の代表との連携・接続を図っている。
 今後も家庭、地域、学校、そして行政の4者の連携を強化し、「第一次きみつ教育 創・奏5か年プラン」の推進にむけて取り組んでいく。
                                                                    以上

   
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