(要約)  
   

平成14年6月

T.生涯学習の推進について

1.学習機会の拡充について


(1)君津市立中央図書館の運営について
<質問>
 君津市立中央図書館は、市民参加の図書館づくりとして進められ、市民の皆様はもとより、近隣市はじめ全国から注目されながら、今年10月に開館を予定している。
現段階における進捗状況および体制さらには利用時間や利用方法を含めた運営について聞きたい。
 また、君津市立中央図書館の利用者の駐車場対策について聞きたい。

<回答>
 君津市立中央図書館は、5月31日に工事が完了し、6月から10月開館にむけ準備に入っている。
 運営は、教育委員会において図書館規則の改正など行い、大筋を定めていく。
 現在の公民館図書館及び体育館図書室を分会として、組織の整備を図るとともに、中央図書館の休館日を月曜日および年末年始並びに国民の祝日と定めようとするもの。
 開館時間については、年度途中の開館であり、施設の大規模なことや業務量の予測ができない部分もあるため当初は午前10時から午後5時までと定め着実な一歩を踏み出したいと考えている。
 なお、中央図書館の運営が安定し、市民の利用状況を見て体制の整備をしたうえで、開館時間の延長を行なう規則改正を検討していく。
 駐車場については、平日のピーク時で50台、休日で115台と予測し、市役所の来庁舎駐車場を利用していただく予定。
 さらに、公共交通機関の利用や自転車などの利用も呼びかける予定。
 また、車いす利用など障害のある方のために、中央公民館駐車場内に共用の2台分の駐車スペースを準備する。

<質問>
 本会議や各種委員会そして、図書館協議会などから、配置人員数をはじめ開館時間、駐車場等の意見が出されているが、こうした声をどのように反映してきたのか聞きたい。

<回答>
 中央図書館の運営の基本は、教育委員会においてその基本的な内容が確定する。
 図書館協議会からは、運営にあたって市民の利用に応えられるよう資料費と職員の確保に努めるよう強い要請を受けた。資料費については、苦しい財政時期の中、1億円を計上し、職員についても、新規採用職員、司書1名を増員した。
 駐車場は、市役所の来庁者駐車場等を利用すると説明してきた。
 開館時間についても、6月14日開催する図書館協議会で意見をいただくこととしている。

<質問>
 10時から午後5時までの開館時間について、勤めをされている方が平日も利用していただくということで中央図書館を現在の場所に建設したと聞いているが、17時に閉館することに疑問をもつ。
 他市の状況として、木更津市の場合は、水・木・金曜日を19時まで開館している。
 利用者の皆様のニーズに応えて、開館時点から19時の閉館時間で運営していくべきと考えるが見解を聞きたい。

<回答>
 図書館をはじめ社会教育施設について、休日等の利用拡大が進んでいることについては、十分認識しており、時代の方向も理解している。
 しかし、君津市立中央図書館開館にあたっての人的な条件整備等を含めると極めて困難と考える。
将来的には、開館時間の延長について十分視野に入れて研究・検討していく。
 平成15年度当初から開館時間が少しでも延長できるよう本年度鋭意努力していく。


(2)公民館の飽和状態の対策について
<質問>
 公民館は、生涯学習の拠点として市民の皆様も多く利用されている。長年にわたる行政主導型の公民館活動などによる成果として、市民の皆様は、生涯学習の意識から、自主的にサークルをつくり独自に活動を展開してきていると思う。現在、各公民館の利用状況は、飽和状態にある。
今後、こうした状況に対してどのような対応を考えているのか。
 また、中央公民館については、昭和39年に建設されて以来、老朽化が進んでいることから、建替えについて検討されているが、現段階の進捗状況を聞きたい。

<回答>
 平成13年度の公民館7館の利用状況は、約430を超える団体等により、延べ件数で約2万5千件、利用人数は約30万人を超える市民が利用している。
 今後の公民館利用については、サークル等の定期利用団体の利用ルールの見直しや自覚の高揚、さらには、他の公民館の空き状況の提供や公共施設の効率的な利用を促進するとともに、小中学校や高等学校・県立社会教育機関との連携を模索し、既存施設の有効活用を図っていく。
 建て替え計画の進捗状況は、昨年度利用団体等を対象にアンケート調査を実施し、意見を集約するとともに、専門部会による検討を実施していく。


(3)自治会館の有効活用について
<質問>

 生涯学習の施設として、学校、公民館、コミュニティセンターなど、多くあるが、地域には、地域自治会館がある。
 公民館の飽和状態の緩和とあわせ、地域コミュニティの拠点である地域自治会で管理・運営されている自治会館の活用について、市としてどのように考えているのか聞きたい。

<回答>
 自治会集会施設は、地域住民のコミュニティの拠点施設として建設され、各自治会の自主運営、地域住民の交流や子ども会、老人クラブ、各種団体の行事、地域住民の学習、憩いの場など多様な活動の施設として活用されている。
 自治会集会施設は、地域住民の最も身近な交流、学習の場として活用され、益々必要性が増すものと理解している。
 今後も、自治会集会施設は、自治会管理とし地域住民が利用しやすい開放された施設を目指していく。


(4)市民文化ホールの有効活用について
<質問>
 市民文化ホールは、芸術文化を市民に多く提供するとともに、市民の皆さんの各種発表の場としても、利用されているが、利用率向上にむけてどのように取り組んでいるのか聞きたい。

<回答>
 君津市民文化ホールは、開館以来、市民に親しまれ、より多くの市民が利用できるよう配慮しながら、地域文化の発信拠点として役割を果たしている。
 特に、自主事業においては、質の高い芸術文化に接する機会を低価格で多くの市民に提供できるよう助成を行なうとともに、市内の学校行事の一環として実施される、定期演奏会や発表会等には使用料の減免措置を行ない、児童生徒が本格的なホール施設で自らが参画、体験して感動を味わい、芸術文化の世界が広がるよう努めている。
 昨年度の利用率は、稼働日数に対して大ホール78%、中ホール79%、リハーサル室96%強であり、近隣施設の利用率50%前後に比べ非常に高く、また、3施設の利用者も128.000人を越え芸術文化に対する多くの方々の関心の高さが感じられる。
 今後、リハーサル室や練習室においては、時間単位の貸し出し方法等も考慮し、利用率の向上にむけて調査検討していく。


(5)生涯学習バスの拡充運行について
<質問>

生涯学習バスは、高い稼働率になっており、市民の皆様の学習活動に大きく貢献し、大変評価されている施策である。
市が運行するこうした生涯学習バスについては、県内では実施例がないことから、君津市の生涯学習にかける決意が市内外にアピール出来ている。
こうした状況を踏まえ、生涯学習バスをさらに拡充し運行していくことについて、どのように考えているのか聞きたい。
<回答>
 昨年度より生涯学習バス3台体制に拡大し多大な成果をあげている。
 平成13年度利用実績については、トータルの運行日数609日で述べ23.000人有余の市民の利用がある。今年度より学校週5日制の実施に伴い利用は益々増加傾向にあり、現在運行率は100%を超える状況となっている。
 今後は、運行日数の少ない「かがやき号」の運行可能日数の拡充する方策について検討していく。


(6)福野小跡の施設の有効活用について
<質問>

旧福野小学校は、創立100周年と閉校を同時に迎え、今年3月に惜しまれながら、閉校された。
旧福野小は、自然環境に恵まれた地域にあり、教育の場としては最適の施設と思う。
この施設については、教育委員会と地元の「福野小今後を考える会」が連携をし、今後の活用を考えていると思うが、現段階での状況を聞きたい。
<回答>
 福野小学校校舎等利用検討委員会を平成13年2月20日設置し、地元代表者を含む委員により、有効な利用方法を検討している。
 検討委員会では、自然環境を生かした体験学習用の施設や自然環境の情報を発信し環境学習の拠点となる教育博物館などが検討されている。
今後、地域の皆様の意向を十分尊重しながら、利用方法を考えていく。


(7)きみつメイトの充実について
<質問>

適応指導教室「きみつメイト」については、不登校児童・生徒の学校復帰にむけ取り組まれており、重要な役割を果たしている。
これまで実施場所が転々としており、今回この庁舎内に移転する。児童・生徒の心情から、落ち着いて学校復帰にむけた学習の出来る環境が必要と考える。
そこで、今後「きみつメイト」をどのように運営していこうと考えているのか聞きたい。
<回答>
 不登校を理由に年間30日以上学校を欠席する児童生徒数は、全国で13万4千人を超え、大きな教育課題となっている。
 本市の過去3年間の推移を見ると、小中学生合わせて平成11年度85名、平成12年度74名、平成13年度99名となっている。
 君津市では、このような状況から、不登校児童生徒の学校復帰を指導する適応指導教室「きみつメイト」を国際交流協会のスペースを借用して平成11年度に開設した。しかし、スペース的に手狭なため、現在の教育センター小糸分室に移動し、週5日に拡大してきた。
 平成13年度の入級者は、小学生1名、中学生20名の計21名となり、年度途中の学校復帰者も7名となった。
 今回の「(仮称)生きがい支援センター」の建設に伴い、「きみつメイト」を庁舎内5階に移設し、学校復帰にむけ努力していく。
 また、今回の使用は暫定的使用と考え、今後、増加が懸念される不登校児童生徒の指導施設として適当な場所を検討するとともに、恒久的な施設を念頭に次期まちづくり計画で策定していく。



U.施策の実現に向けて

1.市民参加の推進について
<質問>

 まちづくりは、地域に住み、生活する市民自らの責任のもとで、自らのまちづくりをしていかなければならない市民参画が重要と考える。
 そこで、具体的にどのように市民参加のまちづくりを行なっているのか。特に、NPO、ボランティア団体、地域自治会への対応について聞きたい。
 また、情報公開をどのように実施しているのか聞きたい。
<回答>
 NPOやボランティア団体の活動は、社会に果たす役割がますます高まり、広範な普及と発展が期待されている。
 こうした状況を踏まえ、NPOやボランティア団体の活動の支援や行政への要望など、行政の果たすべき役割を明らかにし、市民活動団体の育成に努めていきたい。
 情報公開については、これまでに情報公開条例の制定により、公開手続きを定めたほか、広報きみつの発行、ホームページの作成、情報公開コーナーの設置等を行ない情報提供に努めてきた。
 また、地域情報センターが10月に開館することから、現在のホームページの内容充実を図るため、1部1ホームページを基本としたホームページの再構築を行ない、各部局の業務案内や広報、図書館情報、環境情報等をインターネットや各公民館等の公共施設に配置した情報端末を通じて市民に情報提供を行なっていく。


2.観光基盤の整備について
 <質問>

 来年の春には、君津インターチェンジが供用開始され、多くの皆さんが君津市に訪れることが予想されるが、ただ一通過点とならないよう、君津に来る目標が必要である。
 君津の特徴を生かした君津にしかない観光の目玉が不足していると考える。
 そこで、観光基盤の整備について、特に拠点づくりについてどのように考え、実施していこうとしているのか聞きたい。

<回答>
 本市には、恵まれた自然環境と数多くの歴史・文化的な観光資源を有しており、首都圏の身近な観光リゾート地として、毎年多くの観光客が訪れている。
 特に、市内には、三島・豊英・亀山・片倉などのダムがあり、その周辺は四季折々の景観がすばらしく、他市にない貴重な観光資源と考えている。
 三島・豊英ダム周辺については、釣りや清和県民の森などの自然景観を活かしたハイキングや森林浴・観光農園等自然の味を楽しめる観光地として、
 亀山ダム周辺については、オートキャンプや釣りをはじめ訪れる人たちが自然体験のできる観光地として、
 片倉ダム周辺は、平成15年度を目標に公園の整備を進めている。
 したがって、これらのダム周辺を観光拠点の一つとして位置付け、今後それぞれのダムの特徴を生かした観光地づくりを進めていく。
   
   
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